デポルティーボ・アラベスをHudlがどのようにサポートしたか

スペイン サッカーのデポルティーボ・アラベスは、近年大きな発展を遂げています。Hudl によりこのスモールクラブがどのように成長を遂げ、スペインのトップ・ディビジョンで活躍しているかご覧ください。

わずか 10 年ほど前、デポルティーボ・アラベスはクラブ史上最悪の時代に耐えていました。スペインの 3 部リーグにまで降格していたのです。追い打ちをかけるように極度の財政難の状況が、この誇り高きバスク地方のクラブに重くのしかかります。

世紀の変わり目 2000 年 1 月、UEFA カップの決勝でリバプールに敗れ、彼らの 3 冠を許してしまいました 。 これは受け入れがたい現実でした。

しかし長い低迷期に耐えぬいたアラベスは、この数年で躍進します。

2 部リーグ昇格を決めた 2013 年の 3 部リーグでの総合優勝を皮切りに、3 年後、チームはラ・リーガに返り咲いたのです。最終日ヌマンシアに勝利したアラベスはチャンピオンになりました。

これこそビトリア＝ガステイス地域のチームが思い描いていた場所です。2016 年シーズンの初めにも証明してくれました。強豪バルセロナのホームスタジアム、カンプノウで、2 対 1 で勝利したのです。

この勝利で勢いをつけたチームはラ・リーガで 9 位というクラブ史上最高の順位でシーズンを終えました。

2017 年にはコパ・デル・レイで初めての決勝に進出し、リーグでも 14 位という目覚ましい記録を収めました。

前バルセロナのアベラルド・フェルナンデスがアラベスの監督で、マティアスとタッグを組んでいます。監督はクラブの映像分析を強く支持しています。

アベラルド監督の場合、一週間の個人レベルの事象を確認したりします。試合前に敵チームのことを選手に見せるのが適切だと判断したときも活用します。」とマティアス。「トレーニングセッションはすべて記録されているので、アベラルドは使用する頻度が高いですね。

「監督たちはビデオの重要性をますます意識しています。」

一週間のマティアスのワークフローでは、全ての試合を網羅するために Sportscode を使用することが多いです。

「週の初日は、指導チームと一緒に対戦を予定している相手チームに着目してアイデアを出し合います。」とマティアス。「過去の対戦相手についてレポートも提出します。

「それに基づいて、選手が行うタスクと選手に見せる映像の両面から、その週の準備に取り掛かります。」

アラベスは、リアルタイムの戦況で良い結果を出すために試合でも Sportscode を活用しています。

「チームにとって非常に重要な実戦で活躍しています。」とマティアス。「スペインのリーガでは、タクティカルカメラで撮影した試合の映像を出力しているので、重要だと思う箇所を私たちがカットして、ハーフタイムにベンチに行き、選手たちに見せます。

「やる仕事はかなり多いです。」

アラベスのような低予算のクラブは、高額な移籍金を提示して優れた才能の選手を呼び込むことができないので、ユース レベルから選手を育成することが 1 軍に質の高い選手を送り込む鍵になります。Hudl はこのプロセスの重要な役割を担っています。

「Hudl の利用可能性は特にサッカー選手の技術向上という点では重要です。」と語るマティアス。「ユース チームですから勝ちにこだわってはいませんせん。それよりも選手の育成を優先しています。

クラブではコーチが 20 ～ 30 人の将来性のある選手を指導しています。コーチは Hudl を使用してその選手の試合中の動きをすべてレビューし、上達の様子を観察できます。

ムニル・エル・ハダディは、アラベスのシステムで成功している若い選手の好例です。彼はバルセロナからのローン選手で、今シーズン、アラベスのゴールとアシストでトップの成績を収め、22 歳という若さで素晴らしい活躍をしてくれました。

2017 年スロースタートしたアラベスは、1 部リーグ残留圏内でシーズンを折り返しました。マティアスは、長くクラブ組織に属する他の中心人物と共にクラブの地位を確実なものにするため Hudl に期待を寄せています。

「すべてにおいて重要だと思います。」とマティアス。「Hudl は、栄養士、理学療法士、医療チーム、指導チームなどに並ぶ役割を果たしています。」

今のアラベスは確実に上り調子のクラブです。2019 年、このチームがどこまで進化を遂げるか楽しみです。